樹木をマテリアルとする佐々木莉央様、佐藤結様をお呼び立てし、木の風合いを活かした巧緻な表現を楽しむことができる展覧会を企画させていただきました。
素材を樹木としつつも、木彫の立体作品と、焼き絵(ウッドバーニング)の平面(半立体)とジャンルは異なります。彫刻刀で掘る佐々木氏、ハンダゴテで描く佐藤氏ともに木と対話しながら、素材を活かした細密な表現を展開されております。
展覧会タイトルの「木魂」は「樹木に宿る精霊」を意味しますが、樹木という生命に、お二方の想いや表現が吹き込まれた作品(精霊のように神聖なモノ)はそのものであると感じます。木魂が集い、木の温かさと力強さの両面を感じる空間ができると確信しております。
お二方は共に宮城教育大の大学院教育学研究科修士課程美術教育専修を修了され、教育の場でも活躍されております。次世代から憧れられる両作家の共演は、今後の仙台のアートシーンにとっても大きなモノとなると思いますので、作品だけでなく、作家の人間性を含めて展覧会ご堪能いただけたら嬉しいです。
|アーティスト詳細・コメント
① 佐々木 莉央 / Rio Sasaki
1993年 宮城県仙台市生まれ
2016年 岩手大学 教育学部 卒業
2018年 宮城教育大学大学院 修士課程 修了
現在 東北生活文化大学高等学校 教諭
宮城教育大学 非常勤講師 宮城県芸術協会 彫刻部 会員
アーティストコメント
木という素材のもつ温かさや生命力に惹かれ、形あるものをどのように表せるかを探りながら木彫に取り組んでいます。木と向き合う中で生まれる形には、自分の想いや手の痕跡が宿ります。
本展では、木が語りかけてくるような存在感を感じていただければ幸いです。
② 佐藤 結 / Yu Sato
1996年 宮城県仙台市に生まれる
2021年 宮城教育大学教育学研究科教科教育専攻
美術教育専修 修了
木を焦がして描く「焼き絵(ウッドバーニング)」による女性像を中心に制作。
東京・仙台を中心に個展・グループ展を多数開催。
宮城県芸術祭賞ほか受賞多数。
アーティストコメント
木に焼き絵を施すとき、私が大切にしているのは木目です。
そこには、木が生きてきた証と、自然が描いた時間の記憶が流れています。
その線に導かれるように、女性像や情景を重ねながら、新たな物語が宿るように描いてきました。
「木魂」では、木と私がともに紡いだ、静かな物語を感じていただけたら嬉しいです。
|会 期
2025年11月12日(土)-2025年11月28日(金)
12:00~19:00(最終日17:00まで) 会期中無休
|会 場
杜の都ものづくり大学®内「ギャラリーウィンドミル」
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1-12-2 モンテベルデ花京院2F
JR仙台駅西口から徒歩8分/地下鉄勾当台公園駅南出口から徒歩10分
|入場料
無料
※お越しの際は玄関のインターフォンにてお知らせください。








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