【企画展】東北芸術工科大学OB展 – Bad Out – (2025/9/20~9/28)

 東北芸術工科大学OB展 - Bad Out -

本展は、東北芸術工科大学出身で、現在東北各地で活発に活動する若手作家たちを一堂に紹介する企画です。

東北唯一の芸大である同大学は、学生数や規模の面でも地域のアートシーンに欠かせない存在であり、毎年開催される卒業・修了制作展は全国から注目を集め、ギャラリストや美術誌関係者も訪れるなど、東北の美術系教育の中核を担っています。


本展「Bad Out」は、そうした同大学の卒業生の中でも、20〜30代で第一線に立つ作家たちに声をかけ、世代を超えて共演する空間を目指しました。それぞれの個性豊かな作品が響き合い、訪れる方々の心に新鮮な刺激と感動を与えることを願っています。


展覧会名「Bad Out」には、アートを通して日々のストレスや不都合なものを忘れ、解放してほしいという思いが込められています。作家は創作によって、鑑賞者は作品を通じて、心の負を手放す契機となれば幸いです。またこの名称は、同大学を意味する「TUAD(TOHOKU UNIVERSITY OF ART & DESIGN)」と「OB」を組み合わせたアナグラムにもなっています。


本展が、出展作家同士の新たなつながりや現役学生の励みとなり、東北のアートシーンをさらに豊かにするきっかけとなればと願っています。

|会 期

2025年9月20日(土)-2025年9月28日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで) 会期中無休

|会 場

杜の都ものづくり大学®内「ギャラリーウィンドミル」
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1-12-2 モンテベルデ花京院2F
JR仙台駅西口から徒歩8分/地下鉄勾当台公園駅南出口から徒歩10分

|入場料

無料
※お越しの際は玄関のインターフォンにてお知らせください。

|参加アーティスト詳細・コメント(順不同)

●數本冴英佳(Saeka Kazumoto)

2012年 東北生活文化大学高等学校美術コース 卒業
2016年 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース 卒業
現在   宮城県芸術協会 運営委員 東北生活文化大学 日本画 非常勤講師
[主な受賞歴]
2024年 「第61回宮城県芸術祭」 絵画展 宮城県知事賞 受賞
2025年 「第86回河北美術展」 宮城県知事賞 受賞

アーティストコメント:日本独自の絵画表現と歴史を持つ日本画。私は日本画でありながらも、型にはまらないモチーフや画材を使った作品づくりをしています。今回の展覧会では、様々な絵画表現の作家が集まっているので、多彩な作品をお楽しみいただけますと幸いです。

『ハナイケ』
日本画
和紙、岩絵具、布、ビーズ
2023年  410×410mm


●亀山晴香

2024年 BRANCH仙台冬期館内装飾
2024年 個展「WELCOME BACK TO PONKYO」 GALLERY A8T(仙台)
2024年 仙台89ERS 創設20周年記念コラボレーション デザイン
2024年 SHIBUYA109 45周年アニバーサリーキャンペーンキービジュアルデザイン
2023年 個展「WATER MIRROR」 Shalom Shalom(台湾)

アーティストコメント:「二面性」をキーワードに、玩具などを用いて作られたジオラマ写真とキャラクターのアナログペインティングを 融合した作品や、スマートフォン用画像加工アプリを制作技法として加える作品などを主に制作し、幼児向けアニメのような 軽快かつ娯楽的な世界観を展開しています。描かれたキャラクターや世界観にも注目して作品の物語を想像しながらご覧頂けると嬉しいです。

『minamo:lazy friends』
アクリル画
Affinity photo、キャンバスプリント、アクリル、グリッター
2023年  500×727mm


●佐藤唯

2013年 東北芸術工科大学 芸術学部・美術科・洋画コース 卒業
2012年 公募展「第80回独立展」初入選。以降も現在まで出展を続ける。国立新美術館(六本木)
2016年 公募展「第30回パリ国際サロン ドローイング・コンクール」エスパス・コミンヌ(パリ) ユニベール・デザール賞受賞
2021年 個展「佐藤唯 展 -Build-」ゆう画廊(銀座)
2024年 イベント「Independent Tokyo 2024」東京ポートシティ2F 東京都立産業貿易センター浜松館(浜松)

アーティストコメント:キャンバスに赤と青色など多様な絵具を組み合わせ、そこから小惑星や家や薔薇などを現実と異なる形に組み合わせた油絵を描いています。それらは僕の人格を形作るモノだと思うので、内面に潜むモノを掘り下げ、又は外界を通して感じたモノを画面に乗せています。クセの強い芸工大OBの集結した個性がどんな空間を生み出すかが僕も楽しみであります。年代や性格、感性が異なる僕らが一人ひとりの個性を味わってください。

『カラのシンコウ』
油絵
シェルマチエール、キャンバス、油彩
2024年  242×333mm

●栗崎颯樹

2000年 宮城県仙台市生まれ
2023年 東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業
2024年 栗崎颯樹個展『ー八咫烏ー』(仙台アーティストランプレイス / 宮城)
現在   フリーランスの画家、カメラマン、グラフィックデザイナーとして活動。アートギャラリー娑羅のオーナーや高校の非常勤講師、一般社団法人Future Art Frontier理事長も務めている

アーティストコメント:卒業後も続く創作の道。その一歩一歩を確かめながら、この場に立てることを嬉しく思います。作品を通じて、未来の可能性や広がりを共有できれば幸いです。

『幽花微光』
麻綿布
柿渋、鉛筆、転写
2025年  333×242mm


●栗原巳侑

2001年 群馬県前橋市生まれ、福島県郡山市で育つ
2025年 東北芸術工科大学芸術工学研究科修士課程 芸術文化専攻複合芸術領域を修了
主なグループ展にbiscuit gallery 2nd anniversaryexhibition
(biscuit gallery)、SHIBUYA STYLE vol.17(西武渋谷店)、One FACE 2025(ロイドワークスギャラリー)、こつこつと手さぐる展(はじまりの美術館 )などがある。

アーティストコメント:私たちを取り巻く環境は、絶えず時間の中で変化と消失を繰り返している。その多くが堆積した土に還り、視覚化できない大地の情報として埋没する。私はこの大地が持つ「土地の記憶」に着目し、実際に現地の土や砂鉄を用いて、記憶の可視化を試みている。今は視えないもの、いずれ視えなくなるもの、その姿形を作品として残しつつ、後世に伝えていきたい。

『dim light』
アクリル画
木製パネルにアクリルメディウム、砂鉄、方解末
2025年  273×220mm

●中島慎之助

2002年 福島県喜多方市で生まれる。(山形県山形市在住)
2023年 東北芸術工科大学進級展 最優秀賞 受賞
2025年 東北芸術工科大学卒業制作展 最優秀賞 受賞
2025年 東北芸術工科大学芸術学部美術科総合美術コース 卒業
2025年 東北芸術工科大学芸術文化専攻複合芸術研究領域 在学

アーティストコメント:このたびは、名だたる大学OBの皆さまとご一緒できる貴重な機会をいただき、大変光栄に思います。私は、昆虫を中心とした生き物の造形の魅力や迫力を立体作品として表現しています。本展では、観察から生まれる造形の新たな可能性を感じていただければ幸いです。

『台風を語る虫』
立体
スタイロフォーム、石粉粘土
2025年  500×300×250mm

●藤原泰佑

1988年 群馬県前橋市生まれ
2013年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻洋画領域修了
2013年 シェル美術賞2013 木ノ下千恵子審査員賞
2023年 個展「因縁生起」/画廊翠巒・群馬
2024年 個展「現代名所図会」/ギャルリ・シェーヌ・東京
2024年 「冀くは精鑑をこそ」/寒河江市美術館・山形

地図でしか知らなかった土地へ初めて足を運ぶと、頭の中で想像していた風景と随分違うことが多い。その違和感は目覚めて直ぐの夢のように消えてしまい、後には現実の風景だけが残される。実在の建物や看板を元に街を描くことは、地図上で思い描いた街の姿を現実へと手繰り寄せる行為に近いのかもしれない。そして現実の景色を歪ませながら形作られた諸要素の重なりが、また誰かの記憶の風景を刺激するものであってほしいと思う。

『仙台市街図』(View of Sendai)
パネル、和紙、ペン、岩絵具
2024年  700×2000mm

|レセプションパーティー

2025年9月19日(金)19:00~21:00 入場無料
※どなたでもお気軽にご参加いただけます。
※出展作家の皆様のトークショーを予定しております。
※レセプションパーティー中も観覧・購入が可能です。

|お問い合わせ先

杜の都ものづくり大学®
お問い合わせフォーム:https://mm-fablab.com/form/

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